thirozousanのブログ

大好きな歌を聞きながら、嫌んなる事も日々のりこえようとしてるおばさんです。

不思議なお弁当

今週のお題「お弁当」、このお弁当という言葉にはたくさんの思い出がつまっています。

もはや50代のおばさんとなった今の私のお弁当と言えば、ご飯の支度をさぼった時か、ご当地フェアで買うもの位になってしまいましたが、一応お母さんとして数十年間、子供が幼稚園の頃からお弁当は作ってまいりました。

ですが私、お弁当作り、本当に苦手で、娘でしたし可愛く作ってあげたい思いはあっても、その当時の情報なんて本ぐらいでしたし、正直、冷凍食品には凄く助けられました。

そんなお弁当作り生活の中で、特に記憶に残っているお弁当があります。
それは、娘が幼稚園の時の事です。

毎日お弁当持参、という幼稚園を選んでしまい、私は四苦八苦しておりました。
自由奔放、子供には天国、のような幼稚園でしたので、子供に反比例して私はその頃常に苛立っていたように思います。

いつもと違って、娘が幼稚園にすんなり入らない日がありました。

「今日はお砂遊びする、ママもいて。」
子供の駄々がまかり通る園でしたし、結局朝から帰りまでいてしまった、という親もいるくらいで、つかまったら大変と、私は逃げ腰で忙しいを連発しました。
ですが、その日は先生にも捕まってしまったのです。
「たまには見学してってください。おもしろいですから。」の言葉に、私はその日諦めて娘と園に入ったんです。

確かにそんな幼稚園ですから、多種多様な事をする園児たちには驚かされました。でも一番驚いたのはお弁当の時でした。
うわっ!今日は何入れたっけ?手抜きじゃない?彩り大丈夫だっけ?と朝の様子を思い出していると、娘が近寄ってきて、
「○○ちゃんのお弁当見て!今度はあれにして。帰り買い物行こうね。」と耳打ちをしてすぐに自分の席に戻ってしまいました。
なるほど、とようやく合点がいきました。作って欲しいお弁当を見せたかった訳です。
さぞかし、可愛らしいお花柄?大好きなオムライス?今で言うキャラ弁?などを思い浮かべながら○○ちゃんの方に目を向けると、、、。
本当に驚きました。
○○ちゃん、お弁当箱を両手で持ち、上下に振り回しながら歌を唄っています。
そのお弁当からは、なぜかカシャカシャと音がして、まるでマラカスのよう?!
何が入ってるんだろう?
私の目は釘付けでした。
「いただきます!」の声と同時に蓋を開ける音。私は思わず立ち上がって覗いていました。

なんだかわかりますか?

そのお弁当の中身は、、、。

コーンフレークでした!
幼稚園では牛乳が出てましたから、彼女はそれを飲まずにお弁当箱に注ぐのです。そして持参のスプーンですくう!
シャクシャクと咀嚼する音が小気味良く、、そういえばよく娘が買ってくれと言っていました。でも、お菓子のような気がして私は買い与えませんでした。
それが娘には私が怒っているように映ったのでしょう。怖くて、お弁当にコーンフレークなどとは、見せる事でしかうまく伝えれなかったんですね。
帰り道、手を繋いでコーンフレークを買いにいったのは言うまでもありません。

後日、○○ちゃんのお母さんからは、栄養が足りないのでは?と先生に怒られた話や、その後、ならば、と二段弁当にしてコーンフレークを追加したみたいな話を聞いて、お弁当を気楽に考える事ができるようになった私です。

これはちょうど暑い夏になる頃の話でしたから、これからの季節では不向きなメニューかもしれません。

でも、お弁当で悩んでる方には、発想の転換や非常識さ、が大切なのかもしれません。
いづれはなくなるお弁当作りです。
精一杯、楽しんで頑張って下さい!